花鏡の幻影日記

徒然日記です。

短歌

火の鳥14巻Intermissonより

ここで手塚治虫氏はこう説かれています。 なにか人間の想像出来ないエネルギーが生き物という有機物質にだけ吸収されて、 それが「生きる」という現象になるのかもしれないと・・・子ども心に思いました。 生きものが死ねばそのエネルギーははなれて、また空中…

東京

吸い寄せる東京という怪物は 君のいる街六月の薔薇

一日(ひとひ)

最近火の鳥を読んでいる。少しづつ考えながら。 改めて手塚治虫はマンガの神様だと思う。思想の神様でもあると思う。 素晴らしい発想、想像、風刺、創造。 人の情は一日でも疎かに出来ないと思う。最近つくづくそう思う。 一日は遠い。疎かな一日はもっと遠…

いろと過去

光射し雨求めたる紫陽花の 褪せれど過去のいろを探して 枝取りて染めるはさくら桜色 ことなるいろに過去を探して

あじさい

青という涙届かぬ紫陽花は 翳多くして母に手折らる 部屋に挿す影濃き昼の紫陽花は 夜の明かりに満面の青

彼岸

苦しみはどこの空より来るものか ひかりを信じ此岸行く舟

三首

耐えて冬人の想いを受け止めて さくらにこころ朽ちてなお咲く 白黒の土の臭いに誘われて 映画は語るフィルム良きとき 構わんよどうせ永劫なかりせば ひかりの彼岸信じ行く舟